連日コロナ感染に関連したニュースと制限された生活の中で、皆さん不安を感じながら過ごしていることと思います。あくまで私の考えですが、色々な情報を得た中で、少しわかってきた部分があるのでここに書きます。
一番知りたいのは、この騒動がいつ終わるのだろう?という疑問かと思います。WHOにアドバイスしている先生の話では、人口の7割程度が感染したら終息するのでは、との見方でした。当然7000万人の方が感染するなんてとんでもない話ですが、感染するのではなく、免疫をつけることが出来れば、同じことだと思います。つまりワクチンが開発、導入されて、全員が接種出来たら、コロナ感染の終息に大きく近づくだろうと期待しています。ワクチン接種のその時までは、今できる感染予防策でしのぐしかないと思います。これだけの不安と不自由を我慢した中で、近い将来新型コロナのワクチンが導入されたとき、ワクチンを希望されない方はほとんどいないだろうと思います。
ではすでにワクチンが実施されている、麻疹(はしか)や結核(BCG)、ポリオ(4種混合の一つ)などはどうでしょうか?ごく一部の方ですが、コロナ騒動の前までは、これらの確立されたワクチンに対しても、接種しない選択をされる方がいました。私が医師になったばかりの20年前は、伊勢でも麻疹が大流行し、家族中が隔離病棟で入院、といったこともありました。麻疹は一部で重症の肺炎を起こし亡くなる方もあり、今のコロナ感染の重症肺炎に似ているような感じでした。また、古くはポリオが流行した1960年頃に、ポリオ関連の脳性麻痺の子供が増えたところ、ワクチンの一斉接種で激減させた歴史もあります。昔の作家さんが結核で亡くなる方も多かった中で、BCGの果たした役割も重要です。ワクチンで予防できる病気は、しっかり予防する。ということの重要性は、新型コロナにおびえる今こそ、見直す必要があると思います。
当院では予防接種は原則予約です。現状、午後の枠は比較的空いている日もあるので、ご希望の方は電話でご確認ください。クリニックに受診するのは安全か、という点に関しては、最新の三重県の流行状況をご確認頂くのが一番良いかと思います。コロナウイルス感染の場合、重症が1-2割、残り8-9割は軽症か無症状といわれており、推測ですが8-9割のうち無症状のほうが少ないと考えると、重症または軽症の方が7-8割ぐらいかな、と考えます。三重県だけ無症状の方が集まる理由は無いので、三重県で報告される有症状者が増えない限りは、無症状者も増えていないと考えています。これを機会にワクチン接種の重要性を改めて考えて頂き、まだ受けていないワクチンがあればお子様に免疫という、感染から身を守るプレゼントをしてあげて下さい。
コロナ感染拡大と、ワクチン接種の重要性について
- 当院の桜が今年も変わらず咲いてくれています。
- 当院のコロナ感染拡大予防策について