予防接種(ワクチン)

  ときどき“ワクチンは本当に必要ですか?”と質問を受けることがありますが、私は、“大事なお子様の体を守るために、当然必要です”とお答えしています。
  例えば、現在4種混合ワクチンに入っているポリオウイルスについてお話しします。
日本では昭和35年に大流行し、全国で6500人の患者が報告されました。後遺症として手足の麻痺が残る場合があり、実際私が研修医の頃もポリオによる麻痺で足が不自由な先輩の先生がみえました。その後ワクチンが普及し、昭和55年以降、国内で自然のポリオウイルス感染患者さんは発生していません。
  最近ではヒブワクチンや肺炎球菌、ロタウイルスのワクチン普及により、これらが原因の重大な感染症が劇的に減り、ロタ感染による入院患者さんを診る機会もずいぶん減りました。
  このように、ワクチン接種を行うことは、大切なお子様を重大な感染症から守る大変有効な手段であり、親御さんからお子様へのプレゼントと考えて頂ければ良いかと思います。
  さらに、一人一人の感染症が減ることで、地域全体の感染症を減らせるというメリットもあるのです。

ワクチンの種類

★現在(2015年8月)一般的に行われているワクチンは以下の種類です。

生後6週~:ロタウイルス
生後2ヵ月~:ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎
生後3か月~:4種混合ワクチン
生後5か月~:BCG
1歳~:MRワクチン(麻疹・風疹)、水ぼうそう、おたふく
3歳~:日本脳炎
11歳~:2種混合
中学1年生女子:子宮けいがん
季節(通常10月~):インフルエンザウイルス
早産児対象:シナジス(ワクチンではなく、免疫注射です)

  ワクチンのスケジュールは当院で組ませて頂きますので、お気軽にご相談下さい。
予防接種は予約制となりますので、ご予約またはお問い合わせください。
受診時は、問診票と母子手帳を忘れずにお持ち下さい。

診療時間

休診日
水曜午後、日曜、祝日

▲土曜午後14:00〜17:00

(予約:予防接種、乳児健診、慢性外来)

予約診療時間
9:20〜11:30/14:30〜18:00
(土曜午後:14:30~16:30)