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NICUの卒業生たち
最近、町や外来で、私がNICUで働いていた頃の患者さんから声をかけて頂くことが何回かありました。それぞれ12~13歳ぐらいになって立派に成長されているようでとても嬉しかったです。実際外来にも数人通院されておられます。未熟児で生まれた赤ちゃんたちは保育器の中でじっくり観察されながら育つのですが、こちらが少しでも見逃したりするとダメージを残してしまうような小さなサインがあり、それを出来るだけ見逃さないように24時間緊張しながら、はかなくも生命力にあふれた小さな体をみんなでケアしていた頃がつい昨日のように思い出されます。NICUを卒業してからが大変なお子さんも多く、私達からバトンを渡された親御さんたちは、日々様々な思いを抱えながらも大事に大事に育てられたんだろうなというのが、本当によく伝わってきます。未熟児で生まれた赤ちゃんは、人の中でも一番弱い赤ちゃんの中でも、さらに試練が多い方が多いです。でもその分、多くの人に支えられ、とても素直で優しい子どもに成長しているように感じます。今日は選挙がありました。選挙で子育てに取り組むという候補者はいるにはいますが、本当の弱者である赤ちゃんや未熟児ちゃんを支えてくれるような地域や国であって欲しいなと心から思います。