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不登校や虐待で傷ついている子ども達を助けたい

 最近、不登校の子供たちや、虐待で傷ついている子供たちを診察する機会が多くあります。一番愛情を注いでもらいたい親から暴力や暴言、ネグレクトを受けたり、親の激しい喧嘩が日常で心を閉ざしてしまう優しい子ども達。結果、現実から逃げて、ゲーム依存や不登校、自傷行為や心にトゲがたくさん刺さった状態で受診されます。受診する子供たちに共通しているのが、私の顔をじっと見て目線をそらさないのです。私の目からは、なんとか正気を保とうと必死で頑張っている姿にも見えるし、”この大人は私を救ってくれるのだろうか?”というヘルプサインのようにも見えます。それ以外の理由かもしれません。いずれにせよ、この無垢な子供たちの”助けて”サインをこれ以上見逃すわけにはいかない、と強く思いました。

 ”お知らせ”にあるように4月以降の水曜日は休診日になります。まだ詳しいことは決めていませんが、不定期で水曜日の数時間、そうした”心の傷”が深刻な子供たちのための居場所を作りたいと考えています。子供たちの居場所を作り、悩みを聞き、時には遅れている勉強を一緒に見たりして、孤独を解消する助けが出来たら良いなと思います。

 世の中は不平等です。戦争中の国に生まれた子供たちと、日本のような平和な国に生まれた子供たちは全く異なる人生を歩みます。しかし平和なはずの日本でも、育った環境によって子供たちの未来が不平等になることはとても残念に思います。私がクリニックで出来る仕事の一つとして、どの環境で育った子供も、平等に教育を受け、受験が出来、未来をつかむチャンスが与えられるようにしたいと思います。