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百日咳ってどんな病気?
先日から百日咳の流行がニュースで流れています。百日咳は、”百日咳が続く”という名前が付くほど咳がしつこい感染症で、通常、発熱や鼻水は目立ちません。顔が真っ赤になるような発作性の咳が特徴で、赤ちゃんでは息を止める無呼吸発作が起こることもあります。4種混合や5種混合ワクチンの中に含まれているため、これらのワクチンの接種歴がきちんとあれば数年間はかかりにくいと考えられますが、小学校高学年ぐらいになると免疫が少しずつ下がってきて、家族や周囲に百日咳患者さんが居た場合は感染して発症することがあります。
三重県感染症対策課の先生から情報提供がありましたので、三重県の現在の状況をお知らせします。百日咳患者は、2025年(4月までで)66人(年間2024年12人、2023年4人、2022年0人、2021年2人、2020年17人、2019年295人、2018年169人)で、4月に急に増えており、2019年以来の流行の兆しです。年齢は、0歳2人、8歳5人、10歳~17歳が3~9人で、一番多いのは12歳の9人です。1歳~5歳の報告数は0人です。市町村では、桑名、津、伊賀が多く、松阪市で4月に5人、伊勢では2月、4月に1人ずつ報告されています。ワクチン接種歴は患者66人中、4回接種48人、3回接種3人、1回接種1人、不明14人でした。このことから、4種混合ワクチン接種を4回していても小学校高学年ぐらいになると百日咳にかかる場合があります。強い咳が続く高学年のお子さんやそのご家族で咳が強い方、無呼吸を起こすような赤ちゃんがいたら早めに受診するようにして下さい。